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下肢の後遺障害について

下肢の後遺障害とは、人間の下半身、いわゆる足特に歩行機能に影響をおよぼす後遺障害です。下肢の後遺障害は、股関節なのか、大腿骨に関するものなのか、脛骨の神経に関するものかなど①「どの部分に」障害を負っているのかという問題と、②その障害は、骨折からきた歩行機能障害なのか、神経を圧迫することの痛みなのかなど「どのような種類」の後遺障害なのかという問題によって、認定等級が分類されています。
 

下肢のどの部分に障害を負っているかで、後遺障害の等級が違います。

下肢は、足関節と膝関節と股関節で構成されています。
この「下肢の後遺障害」では股関節から足関節までのお話をさせていただき、足関節から足指につきましては、次の「足指の後遺障害」の項目でお話しさせていただきます。
下肢にある関節と関節との間の骨の名称について説明します。
股関節と膝関節の間には、大腿骨(だいたいこつ)という太くて長い骨があります。この
大腿骨は、長管骨(ちょうかんこつ)の一つです。
ここで、長管骨について説明します。長管骨とは細長い棒状の形をしている骨で、内部の空洞で管になっている骨のことです。下肢では、大腿骨のほかに、脛骨(けいこつ。すねの内側の骨)と腓骨(ひこつ。すねの外側の骨)も長管骨です。
一方、膝関節と足関節(いわゆる足首の部分の関節)の間には、前述しました腓骨と脛骨という長管骨があります。
この大腿骨、腓骨、脛骨が骨折する損傷を負うことが比較的多いです。
そして、大腿骨の股関節の近辺に大腿骨頭(だいたいこっとう)といわれる部分、小転子(しょうてんし)といわれる部分があります。
膝の関節の周囲には、たくさんの名称があり、大腿骨と膝の関節がつながっている周囲の部分には、膝蓋骨(しつがいこつ)という三角形をした骨があり大腿骨につながっていて、膝の全面部分を保護している役割を担っています。膝蓋骨は、歩行において重要な機能を担っており、膝を伸縮する機能をもっています。膝蓋骨は、腱が大腿骨を動かす際に、「てこ」のような役割をもっています。
足関節の内側のくるぶしを内果(ないか)、足関節の外側のくるぶしの部分を外果(がいか)といいます。内果は、すねの脛骨のでっぱり、外果は、すねの腓骨のでっぱりに対応します。
  

どのような種類の後遺障害か?

おおまかにいいますと、①でのべた下肢のどこかの部分に骨折、脱臼や神経の損傷が発生して後遺障害になります。

(1) 下肢の骨折について

下肢の骨折で後遺障害と認定される場合は、以下のケースに分類できます。

ア 変形治癒  (へんけいちゆ)
 事故により骨折した部分が事故後癒合(ゆごう。骨と骨が付着できた状態)したが、本来の通常の場所とはずれて間違った場所で癒合した状態。 

イ 仮関節(かりかんせつ) ・ 偽関節   (ぎかんせつ)
 骨折部の骨の癒合が起こらず、異常な可動性がみられる状態。または、癒合が適切に生じなかった結果骨折部分が新たな関節になってしまったような状態になるケースです。
 

(2) 下肢の脱臼について

下肢の脱臼とは、股関節や膝関節、、足関節につながっている骨が関節から外れたり、ずれたりして正常な位置関係を失っている状態になっていることをいいます。
本来、関節の周囲の骨は、関節から簡単に離れないように、外れないように、それぞれの部分で靭帯(じんたい)という (コラーゲンで強靭な結合組織 で強くつながっています。そのつながりが交通事故の衝撃でずれたり、外れたりします。
脱臼が発生した状態といいますのは、脱臼を防止していた靭帯が切れていたり、傷ついているのが通常です。
脱臼には、完全に外れてしまった完全脱臼と一部外れた亜脱臼があります。
 

(3) 下肢の神経の損傷について

下肢には、股関節部分から足指にいたるまで、大きな3本の神経でつながっています。
この神経が交通事故によって完全に切断してしまうケース、交通事故で発生した下肢の骨折、脱臼により神経を圧迫する状態を発生するケースがあります。
 
 

(4) 下肢の神経損傷について

交通事故に遭うと足に後遺障害を負われてしまう場合があります。
 
下肢の主な後遺障害の症状では、「骨癒合が不良である」、「骨折した下肢の長さが短縮した」、「足の稼動域が制限されてしまった」などが挙げられます。
 
下肢の後遺障害の認定基準は以下の通りになります。
 

下肢の後遺障害の認定基準

①下肢の欠損障害

等級 認定基準
1級5号 両下肢をひざ関節以上で失ったもの
2級4号 両下肢を足関節以上で失ったもの
4級5号 1下肢をひざ関節以上で失ったもの
4級7号 両足をリスフラン関節以上で失ったもの
5級5号  1下肢を足関節以上で失ったもの
7級8号 1足をリスフラン関節以上で失ったもの
 
下肢の欠損障害とは、交通事故により下肢の一部、足指が失われてしまった場合のことを指します。
 

②下肢の機能障害

等級 認定基準
1級4号 両下肢の用を全廃したもの
5級5号 1下肢の用を全廃したもの
6級7号  1下肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの
8級7号 1下肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの
10級10号  1下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの
12級7号 1下肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの
 
下肢の機能障害とは、「下肢の用を廃したもの」「関節の用を廃したもの」「関節の機能に著しい障害を残すもの」「関節の機能に障害を残すもの」の4つに分類されます。
 

③下肢の変形障害

等級 認定基準
7級10号 1下肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの
8級9号 1下肢に偽関節を残すもの
12級8号 長管骨に変形を残すもの
 
偽関節とは、長管骨の骨融合が停止して、異常可動性を示しているもののことを指します。偽関節により立位と歩行機能を喪失し、硬性補装具なしでは立位の保持や歩行が困難になった状況が、著しい運動障害に該当するとされています。

 

④短縮障害

等級 認定基準
8級5号 1下肢を5㎝以上短縮したもの
8級相当 1下肢が5㎝以上長くなったもの
10級8号 1下肢を3㎝以上短縮したもの
10級相当  1下肢が3㎝以上長くなったもの
13級8号 1下肢を1㎝以上短縮したもの
13級相当 1下肢が1㎝以上長くなったもの
 
①「全廃」「用を廃する」意味につきまして
例えば、右足だけ交通事故で負傷したケースで、負傷していない左側の足と負てします状況です。神経の完全麻痺や関節が完全に硬直してしまって、ほとんど動かなくなってしまった状況のことを意味します。
 
※②「機能に著しい障害を残すもの」と「機能に障害を残すもの」の違いにつきまして
「機能に著しい障害を残すもの」とは、前述のケースで言いますと、右側の膝関節で膝を曲げたときに、障害を負っていない左足の膝は、120度以上曲げれるのにもかかわらず、障害を負っている右足の膝は、50度以上負けれない状況をいいます。すなわち、正常で健康な側(健側という言い方をします)と負傷して患っている側(患側という言い方をします。)を比較して、動かすことのできる領域(可動域)が、50パーセントト以下に制限されている状態をいいます。
 一方、「機能に障害を残すもの」とは、右足の膝が90度までは、曲げれる状況をいいます。すなわち、健側と患側を比較して、可動域が75パーセント以下に制限されている状態をいいます。
 
 
 
 
下肢の後遺障害の等級認定においては、上肢同様に可動域の測定が非常に重要です。可動域の測定が適正に行われなかったために、本来得られたであろう等級認定が得られない場合もあります。可動域の測定においては、可動域測定のノウハウを持った専門家のサポートが必要と言えます。
 
交通事故に遭い、ご自身やご家族の方が下肢にこのような症状をお持ちの場合、後遺障害を抱えられている可能性があります。適正な後遺障害等級の認定を得るためには、適切な測定の方法、測定のタイミングを含め個別に適切な対応方法を取らなければなりませんので、お気軽に当事務所までご相談下さい。
 

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